【実践解説】GensparkのAIスライド機能で資料作成を効率化してみた

GenSpark資料作成サムネイル AIツール
GenSpark資料作成サムネイル

今回は仕事や副業において、様々な業務を効率化できるAIプラットフォーム「GenSpark」のAIスライド機能を実際に使ってみて、驚きの精度と効率性だったので、皆さんにシェアできればと思います!

そもそもGenSparkとは?

GenSparkは、複数のAIエージェントが統合的に情報収集や情報処理を行なって、情報をアウトプットする次世代型AIプラットフォームです。
分かりやすくお伝えすると、ChatGPTがアイアンマンでGenSparkがアベンジャーズです。

つまり、GenSparkではChatGPTやGemini、Perplexity、Claude、LLaMAなど複数のAIエージェントを組み合わせた「Mixture of Agents(複数エージェント混合)」という手法が使われているんです。

▶GenSparkを使ってみる

GenSparkの主要機能

GenSparkの機能はとても多岐に渡り、細かく分けると80種類以上あります。
下記にて主要な機能である5つをご紹介します。

①AI Slides:自動スライド作成(構成・デザイン・画像含む)

AI Slides機能は、プロフェッショナルなプレゼンテーション資料を自動生成できます。

  • 構成の自動設計:テーマに基づいて論理的なスライド構成を作成
  • デザインの自動適用:統一感のある美しいレイアウトとカラーリング
  • 画像の自動挿入:内容に適した画像を検索・生成して配置
  • PPTX形式でエクスポート:PowerPointでの編集も対応
  • 用途例:企業プレゼン、学術発表、商品紹介、研修資料など

②AI Sheets:構造化データ/スプレッドシート生成

AI Sheets機能は、複雑なデータを整理して、使いやすいスプレッドシート形式で出力できます。

  • データ構造化:散在する情報を表形式で整理
  • 計算式の自動設定:必要に応じて関数や計算を組み込み
  • フィルター・ソート機能:データ分析を効率化
  • Excel互換形式で出力、既存のワークフローに統合可能
  • 用途例:売上分析、在庫管理、顧客リスト、予算計画など

③AI Docs:文書・記事作成サポート

AI Docsは、プロフェッショナルな文書を自動生成・編集できます。

  • 構造化された文書作成:見出し、段落、リストを適切に配置
  • Word風の美しいフォーマット:印刷やPDF出力に最適
  • 参考資料の自動引用:信頼性の高い情報源を自動で収集・引用
  • 多様な文書タイプ:報告書、論文、記事、マニュアルなど
  • 用途例:業務報告書、学術論文、ブログ記事、企画書など

④AI Chat:自然対話形式によるサポート

AI Chat機能は、色々な質問や作業に対して、ChatGPTのように自然な会話で包括的にサポートしてくれます。

  • 多分野対応:ビジネス、学術、技術、日常生活まで幅広くカバー
  • リアルタイム情報検索:最新の情報を即座に調査・提供
  • 専門的な分析:金融データ、学術論文、市場動向などの深い分析
  • 対話型問題解決:段階的に課題を整理し、最適解を提案
  • 用途例:情報調査、意思決定支援、学習サポート、相談対応など

⑤AI Image and Video:画像・動画素材の自動生成・編集

AI Image and Video機能は、画像や動画などのビジュアルコンテンツの制作・編集を総合的にサポートしてくれます。

【画像機能】

  • テキストから画像生成:詳細な説明から高品質な画像を作成
  • 画像編集:既存画像の修正、背景除去、スタイル変更
  • 複数モデル対応:用途に応じて最適なAIモデルを選択
  • 高解像度出力:印刷やWeb利用に適した品質

【動画機能】

  • テキストから動画生成:シナリオから5-10秒の動画クリップを作成
  • 画像から動画化:静止画を動きのある映像に変換
  • 多彩なスタイル:アニメ、実写、アート風など様々な表現

【音声機能】

  • テキスト読み上げ:自然な音声でナレーション生成
  • 効果音作成:BGMや環境音の自動生成
  • 多言語対応:日本語、英語など複数言語でのボイス生成

ちなみに上記機能の概要は、GenSparkにまとめてもらいました。

GenSparkのAIスライド機能とは?

ここからAIスライド機能について、お伝えしますね。
その名の通りなのですが、AIに依頼すると適したスライド資料を作成してくれる機能です。

驚きなのが、その資料の見やすさです。
実際の資料をご覧ください。

いかがでしょうか。
ChatGPTで画像生成して、文字化けした画像とご対面した経験があったので、文字がちゃんと出力されているだけでまず感動しました。
加えて、私は情報の種類ごとに見やすいレイアウトを考えて、適切に出力してくれる点がGenSparkのAIスライド機能の一番の強みだと考えています。

私はデザインセンス壊滅人間なので、「こういう風に見せたら綺麗な資料ができるよ~」と示してくれるのは、とても助かります。

【実践解説】AIスライド機能で理想的なプロンプト例

先程の資料画像のプロンプトはこちらです。

「テーマ:noteでいいねをもらうための戦略とは?
目的: note内で拡散されてフォロワーを増やす
対象者:noteの読者
ページ:6ページ
重要項目:いいねをもらうための戦略と行動目標 
トーン: プロフェッショナルかつ説得力のある
制約条件:なし」

以下、2つのパターンに分けて、AIスライド機能における理想的なプロンプト例をご紹介します。

1,内容の詳細が決まっておらず、前提の調査からお願いしたい場合

詳細まで決まっていない場合は、まとめて欲しい項目を指定すればWeb上から必要な情報を集めて資料化してくれます。
ただし、持ってきた情報の正確性については、自身の目でチェックする事を推奨します。

「テーマ: AI搭載健康管理アプリ『HealthMate』の投資家向けピッチ
目的: シリーズA資金調達のための投資判断材料提供
対象者: ベンチャーキャピタル投資担当者(ITヘルスケア分野経験者)
時間: 15分プレゼン + 5分質疑応答
重点項目: 市場機会、技術的優位性、収益モデル、成長戦略
トーン: プロフェッショナルかつ説得力のある
制約条件: 機密情報は含めず、競合他社の直接的な批判は避ける」

2,まとめてほしい事は決まっており、資料作成メインでお願いしたい場合

まとめて欲しい項目や数値が決まっている場合は、なるべく詳細に記載をした方が良いです。
下記はあくまで一例なので、あなたの目的に合わせてチューニングしてみてください。

「テーマ: AI搭載健康管理アプリ『HealthMate』シリーズA資金調達ピッチ

【基本情報】
目的: 500万ドルの資金調達実現
対象者: ヘルスケアIT専門VCパートナー(医療業界5年以上経験)
時間: 15分プレゼン + 5分Q&A
場所: 対面会議室(プロジェクター使用)

【市場・競合情報】
市場規模: ヘルスケアアプリ市場は年率15%成長、2025年に200億ドル予測
競合: MyFitnessPal, Fitbit等との差別化ポイントを強調
優位性: 独自AI診断アルゴリズム、医師監修コンテンツ

【ビジネス詳細】
ユーザー: 現在1万人(月間成長率20%)
収益モデル: フリーミアム(プレミアム月額980円)
技術: 機械学習による症状予測精度85%

【資金用途】
- エンジニア採用: 200万ドル
- マーケティング: 200万ドル  
- 事業開発: 100万ドル

【トーン・スタイル】
- データドリブンで論理的
- 視覚的にインパクトのあるグラフ多用
- 医療従事者の推薦コメント含む
- 成長ストーリーを重視

【制約・注意点】
- 患者データの機密性に配慮
- 薬事法に関する表現は慎重に
- 過度な楽観予測は避ける」

【実践解説】GenSparkの資料作成手順

AIスライド機能の具体的な資料作成手順について、ご紹介します。
とても簡単なので、ぜひ一緒に作ってみてください。

1,GenSparkのトップページを開く

まず、GenSparkのトップページを開きましょう。
メニューボタンの一番左に「AIスライド」がありますので、ここを押下します。

2,GenSparkのAIスライドトップページに遷移する

GenSparkでは機能ごとにプロンプトを入力する画面が異なります。
AIスライドを使いたい場合は、AIスライドのトップページに遷移する必要があります。
ChatGPTのようにプロンプト入力画面が1つではないので、注意しましょう。

3,テンプレートを選択する

AIスライド機能のトップページ下部にあるテンプレートから、目的に沿うものを選択しましょう。
選択しなくても、良い感じに作成してくれるので心配しなくて大丈夫です。

4,プロンプトを入力する

前述のプロンプト例を参考にプロンプトを入力しましょう。
Enterで送信されてしまうので、メモ帳に下書きしてからコピペ、がおすすめです。
Shift+Enterで改行する事が出来ます。

5,資料作成画面にて資料を確認する

下図のようにAIエージェントが情報収集と出力を行い、資料を作成してくれます。
資料のページ数にもよりますが、資料作成には約3分~5分ほど時間がかかります。

【実践解説】GenSparkの資料修正方法

ここまでで資料作成が出来ました!
しかし、これで終わりではありません。
GenSparkに限った話ではありませんが、AIが出力した情報には間違いや不備がありがちです。
少なくとも2025年現在、AIとの上手な付き合い方は「人間の良きサポーター」と捉える事でしょう。

ここから作成された資料の修正方法をご紹介します。
これが出来れば、AIスライド機能を一通り使いこなす事が出来ます。

お手軽編:AI編集

生成された各スライドページの右上に「AI編集」というボタンがあります。
このボタンを押下し、スライド内のパーツを選択する事で、GenSparkに追加で編集指示を出す事が出来ます。

試しに下記依頼をしてみます。

NOTEを小文字のnoteにして

しっかり修正してくれました。
AI編集は直感的に修正指示を送る事が出来るため、スライド操作が慣れない人でも扱いやすいと思います。

推奨:高度な編集

同じく生成された各スライドページの右上に「高度な編集」というボタンがあります。
このボタンを押下する事で、PowerPointのような操作感で各パーツを編集する事が出来ます。
少しの修正や全体的な修正は「AI編集」で良いですが、細かな編集は「高度な編集」を利用する事をオススメします。

番外編:PowerPointやGoogle Slidesで編集

GenSpark内で編集をした方がパーツ崩れがないため、原則GenSpark内で修正する事をオススメしますが、中には下記のような人もいるでしょう。

使い慣れたPowerPointやGoogle Slidesで修正したい

そんな人に向けて、GenSparkで出力した資料を変換する方法をお伝えします。

<別アプリへの移行手順>

1,スライド生成ページの右上にある「表示とエクスポート」を押下
2,資料表示ページに遷移するので、右上の「エクスポート」を押下
3,エクスポート形式を「PDF」「PowerPoint」「Google Slides」の中から選択し、「エクスポート」を押下

これで完了です。
ちなみにPDF形式でエクスポートして、Canvaで読み込めばCanvaでも活用できます。
※パーツが表示崩れするので、Canvaのパーツで再構成する必要はありますが、、、

まとめ

このAIスライド機能が数ある機能の内の1つでしか無いのですから、GenSpark恐るべしです。
ちなみに私は月3,000円ほどの有料プランで活用しているのですが、無料でも活用可能です。
ただ、1日の利用量に制限がありますので、仕事や副業でがっつり使いたいという方は有料プランに加入する事をオススメします。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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