AIでYouTubeショート動画を作成!おすすめツール10選と収益化の注意点

AI×YouTube

YouTubeショートは、3分以内で気軽に投稿できる縦型動画です。最近では、再生回数や登録者を伸ばすチャンスが大きい人気フォーマットにもなっています。しかし「動画を作るのに時間がかかる」「編集スキルがない」と感じて、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

そこで注目されているのが、AIを活用したショート動画の自動生成・編集ツールです。スクリプト作成から映像生成、字幕やBGMの追加までをAIがサポートしてくれるため、初心者でも短時間で完成度の高い動画を作れます。

本記事では、YouTubeショートを効率的に作成できるAIツール10個を「動画作成系」と「編集系」に分けて紹介します。さらに、ショート動画を伸ばすためのポイントや、AI動画投稿に関わる著作権・規約の注意点も解説します。

「AIを使って効率的にYouTubeショートを始めたい」「収益化につながる動画を作りたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

AIでYouTubeショート動画は作成できる?

結論から言えば、AIを使えばYouTubeショート動画を作成できます。すでに多くのAIツールが登場しており、テキストを入力するだけで映像を生成したり、撮影した動画を自動的に編集したりすることが可能です。

AIでできることの範囲

AIは、ショート動画制作のさまざまな工程をサポートしてくれます。

  • スクリプト作成 → アイデアやテーマに沿った台本をAIが生成します。
  • 映像生成 → テキストや画像から動画素材を自動生成できます。
  • 編集作業の自動化 → 字幕追加、カット割り、BGM挿入などを自動で処理します。
  • 最適化された出力 → YouTubeショート向けの縦型比率(9:16)で動画を出力できます。

AIに任せられる部分と人が担う部分

AIは作業効率を大幅に高めてくれますが、完全に任せきりにできるわけではありません。

  • AIは「映像や字幕の自動生成」などルーチン的な作業が得意です。
  • 一方で「どんなテーマで発信するか」「どの表現が視聴者の心に響くか」といった部分は人間の工夫が欠かせません。

つまり、AIは 時間を短縮し、動画の完成度を底上げするパートナー として使うのが最も効果的です。

YouTubeショート動画の作成ができるAIツール5選

下記は「ゼロから動画を作る」ためのAIを、制作アプローチ別(アーキタイプ)に整理した比較表です。

【比較表】ショート動画作成系AIの要点まとめ

ツールアーキタイプ得意分野(要点)自動化の度合い無料プラン日本語対応出力(9:16)こういう人に最適
Invideo AI合成型(テキスト→動画)台本生成〜映像/BGM/字幕まで一気通貫とても高いあり(透かしありの場合あり)対応対応顔出しなしで量産したい、スピード重視
OpusClip再利用型(長尺→短尺)ポッドキャスト等の長尺から“映える瞬間”を自動抽出高いあり(透かしありの場合あり)対応対応既存の長尺資産をショート化したい
RunwayML生成型(Text/Image→映像生成)オリジナルの短い映像素材を生成中〜高(要プロンプト)あり(透かし・解像度制限)部分対応対応独創的な映像美で差別化したい
Vrew文字起こし準拠型(Transcript Editing)自動文字起こし→テキスト編集で動画を構成中(校正重視)あり(透かし等の制限あり)対応対応解説・教育系で字幕クオリティを最優先
Canva統合型(テンプレ+AI)Magic系機能で企画→編集→素材→予約を一気通貫中(テンプレ駆動)あり(回数・素材制限)対応対応ブランド一貫で“全部まとめて”進めたい

※価格や細かな制限はプラン・時期で変わります。実際の運用前に各公式の最新情報をご確認ください。

Invideo AI(インビデオAI)

概要
テキストプロンプトを入れるだけで、台本作成→素材選定→AIナレーション→字幕→BGM まで自動で組み上げます。編集は「このシーンを短くして」「字幕色を変えて」など、自然言語コマンドでも操作できるのが特長です。

強み

  • 顔出し不要の解説系やランキング系が高速量産できます。
  • テンプレやキャプションスタイルが豊富で、初学者でも即戦力になります。

使いどころ

  • 「まずは本数を増やして検証したい」「台本〜書き出しまで最速で回したい」ケースに最適です。

OpusClip(オーパスクリップ)

概要
長尺動画(ポッドキャスト/ウェビナー等)からショートを自動生成します。AIが“盛り上がり”や“フック”を検出し、拡散性スコアを付与。字幕はホルモジ風など動的キャプションに自動対応します。

強み

  • 既存アーカイブから短時間で大量のショーツを作れます。
  • リフレーム機能で横長→縦型への最適化もスムーズです。

使いどころ

  • 長尺資産を抱える配信者・企業の**コンテンツ再活用(リパーパス)**に向きます。

RunwayML(ランウェイ)

概要
テキストや画像から全く新しい映像素材を生成する先端ツールです。短いクリップを作って、ショートのインパクトある差し込みB-rollとして活用できます。

強み

  • ストックに頼らず独創的なビジュアルを作れます。
  • 背景除去やスタイル変換などAIマジックツールも充実しています。

使いどころ

  • 企画の“肝”になる一撃の画を作りたい、ビジュアル差別化を重視する上級者に向きます。

Vrew(ブリュー)

概要
音声を自動文字起こしし、テキスト編集=映像編集で仕上げる設計です。不要語の一括削除や高精度字幕が得意で、解説・教育系ショートと相性が良いです。

強み

  • 字幕品質が高く、ながら視聴に強い動画を作りやすいです。
  • 修正は原稿の文言を直す感覚でOK。再収録なしでテンポ調整できます。

使いどころ

  • 情報密度や正確性が命のチャンネル、多言語字幕での展開にも向きます。

Canva(キャンバ)

概要
テンプレートとMagic系AI(台本、メディア生成、字幕、翻訳など)を統合UIで扱えます。サムネ作成→動画→予約投稿までワンストップで運用できます。

強み

  • ブランドキットによりフォント/カラー/ロゴを一貫。
  • チームでの共同編集やアセット管理が簡単です。

使いどころ

  • デザイン資産を横断管理したい中小企業・チーム運用、複数SNSの一括運用に向きます。

▼選び方の指針 クイックガイド
ブランド一貫&一気通貫:Canva
長尺資産→ショート量産:OpusClip
ゼロから最速で量産:Invideo AI
独創的な映像表現:RunwayML
字幕・解説の精度重視:Vrew

YouTubeショート向けのAI動画編集ツール5選

【比較表】編集におすすめのAIツールまとめ

ツール主なAI/補助機能9:16最適化字幕/翻訳無料プラン強みの一言
CapCut自動編集・背景除去・AI機能群あり(比率変更ツール)字幕ほか(AI機能を多数搭載)あり9:16化とテンプレが速い
CanvaMagic Design for Video、テンプレ、字幕生成あり(ショート用テンプレ)字幕生成に対応(編集可能)あり企画→編集→予約まで一気通貫
Pictory自動要約/自動字幕、長尺→短尺化あり(SNS短尺想定の出力)自動字幕・要約に強みあり長尺の要点抽出→ショート化が得意
VEED.io長尺から自動クリップ、字幕、フィラー削除あり(自動リサイズ)自動字幕・翻訳(多言語)あり1クリックで“見せ場”抽出が便利
Animotoテンプレ駆動のオンライン編集あり(テンプレ多数)ー(字幕は手動中心)あり簡単に形にできる

※機能はプランや時期で変わります。詳細は各公式の最新情報をご確認ください。

各ツールのポイント解説

CapCut

CapCutはブラウザ/デスクトップ/モバイルで使えるAI搭載の編集プラットフォームです。ショート用に9:16へ比率変更やリサイズが簡単で、出力解像度も柔軟に選べます。背景除去や自動編集などのAI機能も搭載しており、テンプレで素早く仕上げたいときに強いです。

Canva

CanvaはMagic Design for VideoなどのAI機能を備え、テンプレからショート専用の構成を素早く起こせます。字幕生成は後から編集も可能で、サムネ作成や予約投稿など周辺作業も同じ環境で完結します。企画→編集→配信まで一本化したいチームに向いています。

Pictory

Pictoryは長尺の要約自動字幕に強みがあります。ウェビナーやポッドキャストなどの長い素材を分析し、要点を抽出して短尺の要約動画を作れます。字幕の焼き付けやブランド要素の付与も簡単です。長尺→ショートの再編集を効率化したいときに役立ちます。

VEED.io

VEEDはYouTube Shortsクリエイター向けに、長尺から自動で見どころ抽出→クリップ化、リサイズ、字幕付与までをワンクリックで行えます。自動字幕に加えて多言語翻訳にも対応し、海外向けの展開にも使いやすいです。

Animoto

Animotoはオンライン完結のテンプレ駆動型エディタです。豊富なテンプレから選んで短時間で体裁を整えられるため、まずは形にして投稿したいユーザーに向いています。細かなAI自動化よりも簡易さとスピードを重視する場面で便利です。

AIで作成したYouTubeショート動画をバズらせる5つのポイント

AIで動画を作れるようになっても、ただ投稿するだけでは再生数は伸びません。YouTubeショートのアルゴリズムは 視聴維持率エンゲージメント(いいね・コメント・シェア) を重視しており、それを高める工夫が必須です。以下の5つを意識することで、再生数アップと登録者増加につながります。

最初の1秒のインパクト

視聴者がスクロールを止めるかどうかは、冒頭1秒で決まります。冒頭に以下の工夫を入れると効果的です。

  • 強烈なキャッチコピーを大きな文字で表示
  • 驚きのビジュアル(AIで生成した独自のイメージなど)を配置
  • 問いかけ型の導入「知らないと損する…」「これ、やったことありますか?」

この段階で関心を引ければ、その後の視聴維持率が大きく伸びます。

BGMや効果音で感情に訴える

ショートは短いからこそ、音の演出がダイレクトに印象を左右します。AIが自動でBGMをつけてくれる機能もありますが、そのまま使うのではなく以下を意識しましょう。

  • トレンド音源を取り入れてリーチを拡大
  • シーンごとに効果音(効果的なカット音、ポップなSEなど)を追加
  • ナレーションとBGMの音量バランスを調整して聴きやすく

「耳で楽しめる動画」にすると、リピート再生やシェアにつながります。

AI字幕でながら視聴を可能に

音声を出さずにショートを見るユーザーは多いため、字幕は必須です。AIで自動生成した字幕を次のように工夫しましょう。

  • 一語ずつ強調表示(ホルモジ風キャプションなど)でテンポを演出
  • 強調ワードは色やサイズで差別化
  • 見やすさを意識し、画面を覆いすぎないレイアウトに

字幕演出がうまい動画は、音声なしでもストレスなく理解でき、離脱防止につながります

あるあるや疑問形で共感を誘う

「〇〇ってよくやりがちじゃないですか?」「もし□□だったらどうします?」といった共感フックを動画に盛り込むと、コメントやシェアが増えます。AIにフックとなるコピーや「あるあるネタ」を生成させて、編集に組み込むのも有効です。

共感が得られるとアルゴリズム上もプラスに働き、再生回数が伸びやすくなります。

投稿頻度と一貫性を持たせる

YouTubeのアルゴリズムは、継続的に発信するチャンネルを評価する傾向があります。AIを活用すれば制作時間を短縮できるため、以下の工夫が可能です。

  • 毎週◯本など投稿スケジュールを決める
  • テーマやフォーマットをある程度固定し、一貫性を出す
  • AIでテンプレート化したワークフローを構築

結果として、アルゴリズム評価が安定し、フォロワー獲得や収益化につながります。

AIショート動画の注意点(規約・著作権・収益化)

効率的にAIでショート動画を制作できても、YouTubeのルールを守らないと削除や収益化不可のリスクがあります。以下は正確な最新情報をもとに整理した注意点です。

YouTubeのAIコンテンツ開示ルール

  • YouTubeでは、「本物らしく見えるAI生成コンテンツ」には開示が必須です。現実に起きていないことや実在の人物をAIで再現した場合は、生成の事実を明示する必要があります。
  • YouTube Studioには「Altered Content(変更・合成コンテンツ)」の設定があり、ここでAI生成コンテンツの開示ができます。YouTube Dream Screenなどの公式IP利用ツールでは自動的に表示されるケースもあります。
  • ただし、スクリプト作成や構想、テンプレ作成の補助としてAIを使う場合は開示不要とされています。

著作権とAI生成コンテンツのリスク

  • AI生成作品は、人間の創作性がどの程度あるかによって、著作権の有無が変わります。完全にAI任せの作品は著作権対象とならない場合が多いです。
  • ストック素材やAI音源のライセンスを確認することが不可欠です。著作権侵害になる利用は、Content IDシステムによって警告や削除の対象になります。
  • AI生成音楽も、似たメロディにより著作権侵害になるリスクがあります。商用ライセンスが明確な音源を使うことが安全です。

収益化と「真正性(Authenticity)」の要件強化

  • 2025年7月15日より、YouTubeのパートナープログラム(YPP)では「mass-produced(大量生産された)」「inauthentic(真正性が乏しい)」動画への収益化を制限する方針が明確になりました。AI一任の動画や繰り返し構成には収益対象外の可能性があります。
  • 安価なAI生成「スパム動画(AIスラップ)」の蔓延に対し、YouTubeは真正性と創造的価値を重視する姿勢を鮮明にしています。

総論と実践アドバイス

  • AIは便利ですが、「あなた独自の工夫」が価値になります。 編集、ナレーション、視点や着眼点など、人間ならではの付加価値を必ず入れましょう。
  • コンテンツの透明性を保つ → AI使用箇所には必ず開示ラベルを入れて信頼性を担保。
  • 著作権・ライセンスに注意 → 動画・音楽・画像などの素材は必ず商用利用可能なものを選びましょう。
  • 真正性ある動画制作を心がける → AIを使いつつも、人間らしさを加えることが収益化や長期的成長につながります。

まとめ

AIの進化によって、YouTubeショート動画の制作は誰でも簡単に取り組める時代になりました。

  • Invideo AIやOpusClip などの生成系ツールは、動画制作を大幅に効率化。
  • CapCutやVrew のような編集特化ツールは、短時間で見やすく完成度の高い動画を作れます。
  • Canva のような統合型ツールは、サムネや配信まで含めて一気通貫で対応可能です。

ただし、効率化できる一方で 著作権・規約遵守と独自性の確保 は欠かせません。AIに任せきりでは収益化が難しく、人間の視点や創意工夫を盛り込むことで「真正性(Authenticity)」を担保することが重要です。

AIをうまく活用すれば、初心者でも短期間で質と量を両立したショート動画運営が可能です。最初は無料プランで気軽に試し、手応えを感じたら有料プランや複数ツールの組み合わせに進むと良いでしょう。

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